坑夫

その一尺へまた五寸ほど切り込んだ。そうして行儀よく右左を揃えた。そうして、うんと云った。胸と腰が同時に前へ出た。危ない。のめったと思う途端に、重い俵は、とんぼ返りを打って、掘子の手を離れた。掘子はもとの所へ突っ立っている。落ちた俵はしばらく音沙汰もない。と思うと遠くでどさっと云った。俵は底まで落切ったと見える。

5
どうあのげい出来るできるはつさん聞いきい
自分じぶんそうですねえくび曲げまげ恐れ入っおそれいっ
するはつさん掘子ほりこみんな笑いわらい出しだし
自分じぶん笑わわらわ全くまったく致し方いたしかたない思っおもっ依然いぜん恐れ入っおそれいっ
そのはつさんこんなこと云っいっ聞かしきかし
なんなっ修業しゅぎょう要るいるもんやっねえうち馬鹿ばかにゃ出来できねえお前おまえ掘子ほりこなるたっておっかながっ手先てさきばかり抛げなげ込んこんねえみんないたうえ落ちおちちまっ肝心かんじんあな這入りゃはいりゃねえそうこう重みおもみ引っ張りひっぱり込まこまれるからかえって剣呑けんのんああ思い切っおもいきっむねから突き出しつきだしかからにゃ云いいい掛けるかけるほかおとこ二三にさんスノコすのこ落ちおちなくっちゃ駄目だめハハハハはははは笑っわらっ
あとれいもとみち半町はんちょうほど行くいく掘子ほりこみぎ折れおれ
はつさん自分じぶん真直まっすぐさか下りるおりる
下りくだり切るきる四五しご平らたいらみち縫うぬうよう突き当っつきあたっところはつさん留まっとまっ
おいまだ下りくだりられる聞くきく
じつよほどまえから下りくだりられない
しかし中途ちゅうと降参こうさんたら落第らくだいするきまってるから我慢がまん我慢がまん重ねかさねここまでようもの内心ないしんそのうちもうどん底どんぞこ行き着くいきつくだろうくらい目算もくさんあっ
そこ持っもっ相手あいてぴたり留まっとまっ一段いちだん落つけおちつけうえさて改めてあらためてまだ下りるおりる正式せいしき尋ねたずねられるまだ下りるおりるべき道程どうていけっして一丁いちちょうていない云ういう意味いみなる
自分じぶん暗いくらいながらはつさんかお考えかんがえ
御免ごめん蒙ろうこうむろうかしら考えかんがえ
こう云ういう出処しゅっしょ進退しんたい全くまったく相手あいて思わくおもわくいちきまる
いかな馬鹿ばかいかな利口りこう同じおなじことある
から自分じぶんむね相談そうだんするよりはつさん顔色かおいろ判断はんだんするほう早くはやくかたつく
つまり自分じぶん性格せいかくより周囲しゅうい事情じじょう運命うんめい決するけっする場合ばあいある
性格せいかく水準すいじゅん以下いか下落げらくする場合ばあいある
平生へいぜい築き上げきずきあげ自信じしんいる性格せいかくめちゃくちゃ崩れるくずれる場合ばあいうちもっとも顕著けんちょなるれいある
自分じぶん性格せいかくろんここからいる
まえ申すもうす通りとおり自分じぶんはつさんかお
する下りようおりようじゃない云ういう親密しんみつ情合じょうあい見えみえない
下りくだりなくっちゃ御前ごぜんためならない云ういう忠告ちゅうこく見えみえない
是非ぜひ下ろしおろし見せるみせる云ういう威嚇いかくあらわれない
下りくだりたかろう焦らすじらす気色けしき無論むろんない
ただ下りくだりられまい云ういう侮辱ぶじょくいろ持ちもち切っきっいる
それなんなかっ
しかしそのいろ裏面りめん落第らくだい云ういう切実せつじつ問題もんだい潜んひそんいる
この場合ばあいおけ落第らくだい名誉めいよより品性ひんせいよりなんより大事件だいじけんある
自分じぶん窒息ちっそく下りくだりなけれならない
下りくだりましょう思い切っおもいきっ云っいっ
はつさんあん相違そうい様子ようすあっじゃ下りようおりようその代りかわり少しすこし危ないあぶない穏かおだやか同意どうい表しあらわし
なるほど危ないあぶないはず
九十きゅうじゅう角度かくど切っ立っきったっ屏風びょうぶようあな真直まっすぐ下りるおりるからさる仕事しごとある
梯子はしご懸っかかってる
勾配こうばい何になんにない
こちらかべぴったり食っしょくっついぼうそらぶら下げぶらさげよう覗くのぞくはし見えみえかねる
どこまで続いつづいてるどこ縛りつけしばりつけあるまるで分らわからない
じゃ己がおのれがさき下りるおりるからつけまえはつさん云っいっ
はつさんこれほど叮嚀ていねい言葉ことば使おうつかおう思いおもい寄らよらなかっ
おおかた神妙しんみょう下りくだりましょう幾分いくぶん憐愍れんびんねん起しおこしだろう
やがてはつさんぐるり引っ繰り返っひっくりかえっ正式せいしきあなほうしり向けむけ
そう屈んかがん
思うおもうあしからだんだん這入っはいっ行くいく
しまいかおだけ残っのこっ
やがてそのかお消えきえ
かおいる多少たしょう安心あんしんあっ黒いくろいあたまさきまでずぼあなはまっさすが心配しんぱい心細いこころぼそいじっとられなくっあしつま立てるつまだてるよううえから見下しみくだし
はつさん下りくだり行くいく
黒いくろいあたまカンテラかんてらあかりだけ見えるみえる
その自分じぶん気味きみ悪いわるいうちこう考えかんがえ
はつさん姿すがた見えるみえるうち下りくだりしまわない下りくだり損なうそこなう知れしれない
面目めんぼくないこと出来できする
早くはやくする越しこし分別ぶんべつない決心けっしんいきなり後ろうしろむかいなっはつさんようひざつけ摺りすり下りくだりながら草鞋わらじそこ段々だんだん探っさぐっ
両手りょうてだいいちだん握っにぎっあしよしみ加減かげんところ掛けるかける背中せなか海老えびよう曲っきょくっ
それからそろそろあし伸ばしのばし出しだし
真直まっすぐ立つたつカンテラかんてらあかりむねところ来るくる
じっといる燻さいぶさしまう
仕方しかたないから片足かたあし下げるさげる
これ応じおうじ握りにぎりさらなくっちゃならない
おろそうするゆび提げさげてるカンテラかんてらとんだところ始末しまつ悪いわるいよう動くうごく
滅多めった振るふる着物きもの焼けやけそうなる
大事だいじ取るとるかべぶつかっあかり揉み潰さもみつぶさそうなる
親指おやゆびカップかっぷ差し込んさしこん振子しんしよう動かしうごかしはなはだ軽便けいべん器械きかい思っおもっこうなる非常ひじょう邪魔じゃまなる
そのうえ梯子はしごはば狭いせまい
だんだんすこぶる長いながい
一段いちだんさがる普通ふつうばいほね折れるおれる
そこもっ恐怖きょうふ手伝うてつだう
そう握り直すにぎりなおすたんび段木だんもくぬらぬらする
はな押しつけるおしつけるよう乏しいとぼしいあかり透かしすかし見るみるへなつち一面いちめん粘いねばいいる
上り下りのぼりおり草鞋わらじつけもの思わおもわれる
自分じぶん梯子はしご途中とちゅうくびよこ出しだしした覗いのぞい
よせ善かっよかっつい覗いのぞい
するきゅうぐらぐらあたま廻っまわっかたく握っにぎっゆるん
これ死ぬしぬ知れしれない
死んしんじゃ大変たいへんついなりいきなり閉っしまっ
石鹸せっけんたま大きなおおきなぐるぐる散らついちらついてるうちはつさん降りふり行くいく
本当ほんとう云ういうした覗いのぞいこそはつさん姿すがた見えれみえれ見えるみえるねぶっまえ湧いわい出るでる石鹸せっけんたまなかはつさんいるわけない
しかし現にげんにいる
そう降りふり行くいく
いかに不思議ふしぎあっ
いま考えるかんがえるまいするまえちらりはつさんないぐらぐらはなし死ぬしぬほう怖くこわくなっもんからはつさんかげ網膜もうまく映じえいじなり忘れわすれちまっ段木だんもくりつ閉るしまるいな生き返っいきかえっだろう
ただしそう云ういうこと学理がくりうえあり得るうるものどう知らしらない
その当時とうじ夢中むちゅうある
こう暗いくらいいのち惜しいおしいあたま乱れみだれいる
生きいきてる死んしんでる判然はんぜんない
そこはつさん降りふり行くいく
なか降りふり行くいくあしした降りふり行くいくめちゃくちゃあっ
不思議ふしぎこと開けるあけるいなまた下またした
するやはりはつさん降りふりいる
しかも切っ立っきったっかべ向う側むこうがわ降りふりいるよう
今度こんど度目どめせい落ちるおちるほど眩暈めまいなかっよくよくひとみ据えすえ見るみるまさに向う側むこうがわ降りふり行くいく
はてな思っおもっ
ところカンテラかんてらまたじい鳴っなっ
保証ほしょうつき灯火とうかこうなるまた心細いこころぼそい
はつさんずんずん行くいくよう
自分じぶんここ至れいたれ全速力ぜんそくりょく降りるおりる得策とくさく考えついかんがえつい
そこぬるぬるする段木だんもく握りにぎりさら握りにぎりさらようやくさんばかり下がるさがるあしつちうえ落ちおち
踏んふんやッぱりやっぱりつち
ねんため離さはなさ足元あしもと様子ようす見るみる梯子はしご全くまったく尽きつきいる
踏んふんいるつちはばいちさし切れきれいる
あとつつぬけあな
その代りかわり今度こんど向側むかいがわべつ梯子はしごついいる
延ばすのばす届くとどくよう懸けかけある
仕方しかたないから自分じぶんまたこの梯子はしご移っうつっ
そう出来るだけできるだけ早くはやく降りふり
長さながさまえ同様どうようある
するまたぎゃく方向ほうこう依然いぜん梯子はしご懸けかけある
どう是非ぜひ及ばおよばない
また移っうつっ
やっと思いおもいこれ片づけるかたづける新しいあたらしい梯子はしごもとごとく向側むかいがわ懸っかかっいる
ほとんど際限さいげんない
自分じぶんろく梯子はしごまで怠くたるくなっあし出しだしみょういき
した見るみるはつさん姿すがたとくむかし消えきえいる
見れみれ見るみるほどしんやみ
自分じぶんカンテラかんてらじいじい点滴てんてき垂れるたれる
草鞋わらじなか清水しみずしみ込んしみこん来るくる
しばらく休んやすんたら抜けぬけそうなっ
下りくだり出すだすあし踏み外しふみはずしかね
けれど下りるおりるだけ下りくだりなけれのめっ逆ささかさあたま割るわれるばかり思うおもうどうこう段々だんだん下りくだり切るきるちからどっから来るくる
あのちから出所しゅっしょとうてい分らわからない
しかしこの一度いちどない少しすこしずつうではらあし染み出すしみだすようから自分じぶんちゃんと自覚じかく
ちょうど試験しけんまえばん徹夜てつや疲労ひろう結果けっかうっとりきゅう覚めるさめるまた五六ごろくぺーじ読めるよめる同じおなじ具合ぐあい思うおもう
こう云ういう勉強べんきょう限っかぎっなん読んよん分らわからないくせとにかく読むよむこと読みよみ通すとおすものそれ同じくおなじく自分じぶんたしか降りふり断言だんげんにくい何しろなにしろ降りふりことたしかある
したよみする書物しょもつ内容ないよう忘れわすれぺーじすう覚えおぼえいるごとく梯子段はしごだんすうだけ明かあきらか記憶きおく
ちょうど十五じゅうごあっ
十五じゅうご下りくだり尽しつくしまだはつさん見えみえない驚いおどろい
しかし幸いさいわいいち本道ほんどうだっからどぎまぎながら細いほそいあな這い出すはいだすようやくはつさん
しかもれいよう無敵むてき文句もんく並べならべどう苦しかっくるしかっ聞いきいくれ
自分じぶん全くまったく苦しいくるしいから苦しいくるしいです答えこたえ
つぎはつさんもう少しすこし我慢がまんちゃどう奨励しょうれい
つぎ自分じぶんまた梯子はしごあるです聞いきい
するはつさんハハハハははははもう梯子はしごない大丈夫だいじょうぶ好意的こういてきわらい洩らしもらし
そこ自分じぶん我慢がまんついで観念かんねんまたはつさんしりつい行くいくまた下りるおりる
そう下りるおりる従っしたがっみちみず溜ったまっ
ぴちゃぴちゃ云ういうおとする
カンテラかんてらあかり照らしてらし見るみる下谷したやへん溝渠こうきょ溢れあふれよううすねずみなっだぶだぶいる
その泥水どろみずまた馬鹿ばか冷たいつめたい
ゆびまた切らきられるようある
けれど一面いちめんみずからせっかくみず抜いぬいあしまた無惨むざんみずなか落さおとさなくっちゃならない
片足かたあし揚げるあげる五位ごいさぎようそのまま立ったったくなる
それ仕方なししかたなし草鞋わらじうら着けるつけるちゃり云ういう早いはやい水際みずぎわからさかなひれようなみ立つたつ
その片側かたがわカンテラかんてらあかりきらきら光るひかる思うおもうすぐ落ちついおちついもと帰るかえる
せっかくたいらなっうえまたちゃり踏み荒らすふみあらす
さかなひれまた光るひかる
こう云ういうかぜおくおく這入っはいっ行くいくみずだんだん深くふかくなる
ここ潜り抜けくぐりぬけたら乾いかわいところられること受け合わうけあわない行先いきさきあてぐるり廻るまわるあしこうとまっみずきゅうすねまで
このつぎ辛抱しんぼうみぎ折れるおれるがっくり落ちおちひざまで漬かっつかっちまう
こうなる動くうごくたんびざぶざぶ云ういう
ひざ切るきるなみうず捲いまい流れるながれる
そのうずだんだんまたほう押し寄せおしよせくる
全くまったく危険きけん思っおもっ
ことよれなん原因げんいんみずからいまこうなかいっぱいなりゃない思うおもうきゅうこしからはらなかまで冷たくつめたくなっ
しかるはつさん辟易へきえきからだなくさっさと泥水どろみず分けわけ行くいく
大丈夫だいじょうぶですあとから聞いきいはつさんべつ返事へんじ依然いぜんざぶりざぶりみず押し分けおしわけ行くいく
自分じぶん考えるかんがえるところよるいくら銅山どうざんみず漬かっつかっ仕事しごとできるはずない
こうどぶつく以上いじょうなん変事へんじあるまた廃坑はいこう連れ込まつれこま違いちがいない
いずれ災難さいなん不安ふあんねん冒さおかさながらもう一遍いちぺんはつさん聞こうきこうかしら思っおもってるうちみずとうとうこしまでしまっ
まだ這入るはいるです自分じぶんたまらなくなっからあとからはつさん呼びよび留めとめ
このこえ普通ふつう質問しつもんこえない
われ思うおもう余りあまりいのちくちから飛び出しとびだしようものある
からいざ云ういう間際まぎわ単音たんおん叫声きょうせいなっあらわれるところまだはつさん手前てまえ憚るはばかるだけ余裕よゆうあるからしばらく恐怖きょうふ質問しつもん姿すがた変じへんじまである
このこえ聞きつけききつけさすがはつさんみずなか留まっとまっなり振り返っふりかえっ
カンテラかんてら高くたかく差し上げるさしあげる
ひとみ据えるすえるはつさんまゆはち寄っよっ
しかも口元くちもと笑っわらっいる
どう降参こうさんいえこのみず自分じぶんこしへん物凄ものすごそう眺めながめ
はつさん毫もごうも感心かんしんない
やっぱりにこにこいる
出水しゅっすい往来おうらい通行人つうこうにんしりまくっ面白おもしろそう渉るわたるよう見えみえ
自分じぶんこれ疑いうたがい晴れはれ臆病おくびょうからねんためもう一度いちど大丈夫だいじょうぶでしょう繰返しくりかえし
このはつさんますます愉快ゆかいそう顔つきかおつきだっやがて真面目まじめなっはちばんこうこれどん底どんぞこみずぐらいあるなあ当前とうぜんそんなおっかながるにゃ当らあたらねえまあ好いよいからこっちねえなかなか承知しょうちないから仕方なししかたなしまたまで濡らしぬらしつい行っいっ
たださえ暗いくらいこうなかから思い切っおもいきっ云えいえあたまから暗闇くらやみ濡れぬれてる形容けいよう差支さしつかえない
そのうえ本当ほんとうみずしかもこう同じおなじいろみず濡れるぬれるから心持こころもち悪いわるいところばい悪くわるくなる
その上水じょうすいくるぶしからだんだん競り上がっせりあがっ来るくる
いまこしまで漬かっつかっいる
しかも動くうごくたんびなみ立つたつから実際じっさい水際みずぎわ以上いじょうまで濡れぬれくる
そう濡れぬれところ乾かいぬいかないなみことよる濡れぬれところより高くたかく上がるあがるからつまり一寸ちょっとすん身体しんたいはらまで冷えひえくる
こうあたまから冷えひえみずはらまで冷えひえじゅう冷えひえ切っきっ不知ふち案内あんないところ海鼠なまこようつい行っいっ
するみぎほうあなあっほらよう深くふかく開いひらいてるなかからみず流れながれ来るくる
そうそのなかかあんかあん云ういうおとする
作事さくじ違いちがいない
はつさんあなまえ立ったっままそうらこんなそこ働いはたらいてるものある真似まねできる聞いきい
自分じぶんむねみず浸るひたるまで屈んかがんほらなか覗き込んのぞきこん
するおくほう一面いちめん薄明るくうすあかるく明るくあかるく云ういう締りしまりない取り留めとりとめつかないかすかあかり無理むり広いひろい使っつかっ引っ張りひっぱり足りたりないからせっかくひかり暗闇くらやみ圧倒あっとう茫然ぼうぜん濁っにごっいるからだあっ
そのなか一段いちだん黒いくろいもの斜めななめいわ吸いついすいついいるへんからかあんかあん云ういうおと
ほら四面しめん響いひびい行き所いきどころない苦しまぎれくるしまぎれみず跳ね返っはねかえっもの纏まっまとまっあなくちから来るくる
みずくる
天井てんじょう暗いくらいわりみずほうひかりある
這入っはいっ見るみる云ういう
自分じぶんぞっと寒気かんき
這入らはいらない好いよいです答えこたえ
するはつさんじゃ止めとめ置こうおこうしかし止めるとめるなあ今日きょうだけ但し書ただしがきつけ一応いちおう自分じぶんかおとくと
自分じぶん案の定あんのじょう釣り出さつりださ
明日あすっからここ働くはたらくでしょう働くはたらくすれ何時間なんじかんみず漬かっつかってる漬かっつかってれ義務ぎむ済むすむですそうなあ考えかんがえはつさん一昼夜いちちゅうやさんかい交替こうたいから説明せつめいくれ
一昼夜いちちゅうやさんかい交替こうたいならひとくぎりはち時間じかんなる
自分じぶん黒いくろいみずうえ落しおとし
大丈夫だいじょうぶ心配しんぱいなくっいい はつさん突然とつぜん慰めなぐさめくれ
気の毒きのどくなっだろう
ってはち時間じかん働かはたらかなくっちゃならないでしょうそりゃきまり時間じかんだけ働かはたらかられる知れしれ切っきってらあ心配しんぱいなくっいいどうです好いよいことはつさん歩きあるき出しだし
自分じぶん黙っだまっ歩きあるき出しだし
二三にさんあゆみみずざぶざぶ云わいわはつさんきゅう振り返っふりかえっ
しんまえ大抵たいていばんこうさんばんこう働くはたらくよっぽど様子ようす分らわからなくっちゃここまで下りくだりちゃられねえ云いいいながらにやにや笑っわらっ
自分じぶんにやにや笑っわらっ
安心あんしんはつさんまた聞いきい
仕方しかたないからええ返事へんじ置いおい
はつさんおお得意とくいあっ
どぶどぶ動くうごくみずきゅうひざまで減っへっ
爪先つまさき探るさぐる段々だんだんある
いち勘定かんじょうするさんみずくるぶしまで落ちおち
それ平らたいら続いつづいいる
意外いがい早くはやく高いたかいところ非常ひじょう嬉しかっうれしかっ
それからさきとんとん拍子とんとんひょうし嬉しくうれしくなっ曲れまがれ曲るまがるほど地面じめん乾いかわい来るくる
しまいちゃりともおとないところ
はつさん器械きかい見るみるある尋ねたずねこれ諸方しょほうスノコすのこから落ちおちこう聚めあつめだいいちこう揚げあげそれから電車でんしゃシキしきそと運び出すはこびだす仕掛しかけ云ういう聞いきいあたまから御免ごめん蒙っこうむっ
いくら面白くおもしろく運転うんてんする器械きかい明日あす自分じぶんようないところ見るみるならなかっ
器械きかいないするこれまあ坑内こうない模様もよう一応いちおう見物けんぶつわけなる
そこ案内あんないはつさん帰るかえる云ういう通知つうち与えあたえくれ
こしきりみず漬かるつかるいかなはつさん一度いちどたくさん見えみえ帰りかえり比較的ひかくてき濡れぬれない済むすむみち通っとおっくれ
それじゅうほどしゅすねまでみず押し寄せおしよせ
このじゅう通るとおるとき様子ようす知らしらない自分じぶんまたれいところ感づいかんづい往きゆきへそ近所きんじょ氷りこおりつきそうあっこと思い出しおもいだしつついまいま冷たいつめたいあし運んはこん行っいっくちばし善いよいほうばかり食い違っくいちがっ行けいけ行くいくほどみず浅くあさくなる
あし軽くかるくなる
ついにまた乾いかわいみちしまっ
はつさんもう済んすんでしょう聞いきい見るみるはつさんただ笑っわらっ
その自分じぶん愉快ゆかいだっしばらくするれい梯子はしごした
みずむねまでくらい我慢がまんするこの梯子はしごせめて帰り路かえりみちだけ好いよいから遁れのがれたかっやっぱりちょうどそのした
自分じぶんしょく桟道さんどう云ういうことひとから聞いきい覚えおぼえ
この梯子はしご桟道さんどうぎゃく釣るつる未練みれんなく傾斜けいしゃ角度かくど抜きぬきものある
自分じぶんそこ来るくるきゅうあしなくなっ
突然とつぜん脚気かっけ罹っかかっよう心持こころもちなる思わおもわこしあと引っ張らひっぱら
引っ張らひっぱらはつさん引っ張らひっぱら思うおもう読者どくしゃあるしれないそうじゃない
そう云ういう気分きぶん起っおこっ強いてしいて形容けいようすれ疝気せんき引っ張らひっぱら叙しじょしたら善かろうよかろう
何しろなにしろこし伸せのばせない
もっともこれぎゃく桟道さんどう祟りたたり一概いちがい断言だんげんするないさっきから案内あんないはつさんほうだいぶ御機嫌ごきげん好いよい相手あいて寛大かんだいじょうつけ上っつけあがっ奮発ふんぱつたがしだいしだい緩んゆるんたしか事実じじつある
何しろなにしろ歩けあるけなくなっ
このこしはつさんどう歩けあるけそうねえまるで屁っぴりへっぴりこしちっと休むやすむ好いよいおれ遊びあそび行っいっ来るくるから云っいっぎり暗いくらいところ潜っもぐっどこ行っいっ
あと云ういうまでなく一人ひとりなる
自分じぶんべっとりしりびた着けつけ
アテシコあてしここう云ういうとき非常ひじょう便利べんりなる
御蔭みかげいわほね痛んいたんだりどろ着物きもの汚れよごれたりする憂いうれいないだけ惨憺さんたんうちまだ嬉しいうれしいところあっ
そう硬くかたく曲っきょくっ背中せなかかべたせ
これより以上いじょうよこものたてするなかっ
ただそのまま姿勢しせい向うむこうかべ見詰めみつめ
身体しんたい動かうごかないからこころ働かはたらかないこころ居坐りいすわりから身体しんたい怠けるなまけるとにかく双方そうほうそう合っあっ生死せいし彷徨ほうこう見えみえしばらく万事ばんじ不明瞭ふめいりょうあっ
始めはじめどういちさし立方りっぽういいから明かるいあかるい空気くうき吸っすったいようだんだんこころ昏くくらくなる
こうなか暗いくらい忘れわすれしまう
どっちどっち分らわからなくなっ朦朧もうろううち合体がったい稠和ちゅうわ
しかしけっしてじゃない
しんと意識いしき稀薄きはくなっまである
しかしその稀薄きはく意識いしきじゅうばいみず溶いとい娑婆気しゃばきあるからいくら不透明ふとうめい正気せいき失わうしなわない
ちょうど差し向いさしむかい代りかわり電話でんわ話しはなしするくらい程度ていどもしくはこれより少しくすこしく不明瞭ふめいりょう程度ていどある
かよう水平すいへい以下いか意識いしき沈んしずんくる浮世うきよ烈しはげし過ぎすぎ困るこまる自分じぶん東京とうきょう田舎いなかおりおわりない自分じぶん煩悶はんもん解熱剤げねつざい頓服とんぷくなけれならない自分じぶん神経しんけい繊維せんいはしはしまで寄っよっ過度かど刺激しげき散らさちらさなけれならない自分じぶん必要ひつようあり願望がんぼうあり理想りそうある
長蔵ちょうぞうさん引張らひっぱらながら道々みちみち空想くうそう描いえがい坑夫こうふ生活せいかつよりたしか上等じょうとう天国てんごくある
もし駆落かけおち自滅じめつだいいちならこの境界きょうかい自滅じめつだいなん知らしらないとにかく終局しゅうきょく去るさること遠からとおからざる停車場ていしゃじょうある
自分じぶんはつさん置いおい行かいか少時しょうじ休憩時間きゅうけいじかんうち図らはからこの自滅じめつ手前てまえまで突然とつぜん釣り込まつりこままあどんな心持こころもち思うおもう
正直しょうじき云えいえ嬉しかっうれしかっ
しかし嬉しいうれしい云ういう自覚じかくじゅうばいみず溶きとき交ぜまぜられ正気せいきなか遊離ゆうりいるからほか娑婆気しゃばき同じくおなじく劇烈げきれつない
やっぱり稀薄きはくある
けれど自覚じかくたしかあっ
正気せいき失わうしなわないもの嬉しいうれしい云ういう自覚じかくだけ取り落すとりおとすわけない
自分じぶん精神せいしん状態じょうたい活動かつどう区域くいき狭めせばめられ片輪かたわ心的しんてき現象げんしょう違うちがう
一般いっぱん活動かつどうほしいままする自由じゆう天地てんちもとごとく存在そんざい活動かつどうそのもの強度きょうど滅却めっきゃくのみから平常へいじょうわれこのわれただ濃淡のうたんある
その最ももっとも淡いあわい生涯しょうがいなか淡いあわい喜びよろこびあっ
もしこの状態じょうたいいち時間じかん続いつづいたら自分じぶんいち時間じかん満足まんぞくたろう
一日いちにち続いつづいたらいち満足まんぞくない
もしひゃくねん続いつづいやっぱり嬉しかっうれしかったろう
ところここまた新しいあたらしいこころかつ作用さようげん参しさんし
いうあいにくこの状態じょうたい自分じぶん希望きぼうつう同じおなじところ留っとめっくれなかっ
動いうごい
あぶら尽きつきかかっランプらんぷあかりよう動いうごい
意識いしき数字すうじあらわす平生へいぜいじゅうものいまなっ留まっとまっ
それしばらくするよんなる
さんなる
推しおし行けいけいつ一度いちどれいならなけれならない
自分じぶんこの経過けいか連れつれ淡くあわくなりつつ変化へんかする嬉しさうれしさ自覚じかく
この経過けいか連れつれ淡くあわく変化へんかする自覚じかくおい自覚じかく
嬉しさうれしさどこまで行っいっ嬉しいうれしいない
から理窟りくつから云ういう意識いしきどこまで降っふっ行こういこうとも自分じぶん嬉しいうれしいのみ思っおもっ満足まんぞくするよりほかみちないはずある
ところだんだん競りせりおろしいよいよれい近くちかくなっ突然とつぜん暗中あんちゅうから躍りおどり出しだし
こいつ死ぬしぬ云ういう考えかんがえ躍りおどり出しだし
すぐ続いつづい死んしんじゃ大変たいへん云ういう考えかんがえ躍りおどり出しだし
自分じぶん同時どうじかっと開いひらい
あしさき切れきれそうある
ひざからこしまで通っとおっ氷りこおりついいる
はらみず詰めつめようある
むねからうえ人間にんげんらしい
開けあけ開けあけないまえこと思うおもう死ぬしぬ死んしんじゃ大変たいへんまで順々じゅんじゅんつながっそこぷつり切れきれいる
切れきれ次ぎつぎすぐ開いひらい所作しょさなる
つまり死ぬしぬいのち方向転換ほうこうてんかんやっやっからだいいち所作しょさ開いひらいわけなるからもの全くまったく離れはなれいる
それ全くまったく続いつづいいる
続いつづいいる証拠しょうこ開いひらい周囲しゅうい死ぬしぬ云ういうこえまだみみ残っのこっ
たしか残っのこっ
自分じぶんこえみみ云ういう使うつかうほか形容けいようようないからある
形容けいようどころない実際じっさい死ぬしぬ注意ちゅういくれ人間にんげんあっしきゃ受け取れうけとれなかっ
けれど人間にんげん無論むろんいるはずなし
云っいっかみかみおおいや
やっぱり自分じぶん自分じぶんこころあわて思い浮べおもいうかべまであろうそれほど人間にんげん死ぬしぬ病んやんいようゆめ思い浮べおもいうかべなかっ
これから自殺じさつなどできないはずある
こう云ういうたましい段取だんどり平生へいぜい違うちがうから自分じぶん自分じぶん本能ほんのう支配しはいながらまるで自覚じかくないもの
つけべきこと思うおもう
このれいなど解釈かいしゃくしようかみ助けたすけくれなる
自分じぶん影身かげみつき添っつきそっいるまあ恋人こいびと多いおおいようそう云ういう人々ひとびとたましい救っすくっなる
ねん若いわかいわり自分じぶんこのこえ艶子つやこさん澄江すみえさん解釈かいしゃくなかっおのれぼけ強いつよいわり感心かんしんある
自分じぶん生れつきうまれつきそれほど詩的してきなかっだろう
そこはつさんひょっくり帰っかえっ
はつさん見るみる早いはやい自分じぶん意識いしきいよいよ明瞭めいりょうなっ
これかられいぎゃく桟道さんどう登らのぼらなくっちゃならないこと明日あすからのみつちかあんかあんやらなくっちゃならないこと南京なんきんべい南京虫なんきんむしジャンボーじゃんぼ達磨だるま一時いちじ残らのこら分っわかっしまいそう最後さいご自分じぶん堕落だらくもっとも明かあきらか分っわかっ
ちっ気分きぶん好いよいええ少しすこし好いよいようですじゃそろそろ登っのぼっやろう云ういうかられい云っいっ立ったっいるはつさん景気けいきよく段木だんもく捕えとらえ片足かたあし踏んふん掛けかけながら登りのぼり少しすこしほね折れるおれるそのつもりねえ振り返っふりかえっ注意ちゅういながら登りのぼり出しだし
自分じぶんなんなく寒々しいさむざむしい心持こころもちなっしたから見上げるみあげるはつさん登っのぼっ行くいく
さるよう登っのぼっ行くいく
そろそろ登っのぼっくれる様子ようすなんありゃない
早くはやくないまた置いてきぼりおいてきぼり食うくう恐れおそれある
自分じぶん思い切っおもいきっ登りのぼり出しだし
する二三にさんだんあし運ぶはこぶ運ばはこばないうちなるほど感心かんしん
はつさん云ういう通りとおり非常ひじょうほね折れるおれる
全くまったく疲れつかれいるばかりじゃない
下りるおりるむねからうえ比較的ひかくてきまえ出るでる幾分いくぶん重みおもみ梯子はしご託するたくすることできる
しかし上りのぼりなる全くまったく反対はんたいややする身体しんたいあと反れるそれる
反れそれ重みおもみ両手りょうて持ちもち応えこたえなけれならないから二の腕にのうでからかたかけいちだんごと余分よぶんぜいかかる
のみなら手の平てのひら五本ごぽんゆびこのこう握らにぎらなけれならない
それまえ云っいっ通りとおりぬるぬるする
梯子はしごいち片づけるかたづける容易よういことない
しかもそれ十五じゅうごある
はつさんとっくむかし消えきえなくなっ
離しはなしさえすれしん暗闇くらやみ逆落しさかおとしなる
離すはなすまいすれかた抜けるぬけるばかり
自分じぶんなな番目ばんめ梯子はしご途中とちゅう火焔かえんよういき吹きふきながらつくづく労働ろうどう困難こんなん感じかんじ
そう熱いあついなみだいっぱいなっ
二三にさん上瞼うわまぶた下瞼したまぶた打ち合しうちあわし依然いぜん視覚しかくぼうっといる
すん離れはなれないかべさえたしか分らわからない
手の甲てのこう擦ろうすろう思うおもうあやにく両方りょうほう塞がっふさがっいる
自分じぶんくち惜くおしくなっ
なぜこんなさる真似まねするよう零落れおちぶれ思っおもっ
倒れたおれそうなる身体しんたいできるだけまえほうのめらし梯子はしご倚れよれだけ倚れよれ考えかんがえ
休んやすん註釈ちゅうしゃくするほう適当てきとう知れしれない
ただ中途ちゅうと留まっとまっ云い切っいいきっよろしい
何しろなにしろ動かうごかなくなっ
また動けうごけなくなっ
じっと立ったっ
カンテラかんてらじい鳴るなるあしそこ清水しみず沁みしみ込むごむ全くまったくつかなかっ
したがっ何分なんふん過っよぎっんと感じかんじ乗らのらない
するまた熱いあついなみだ
こころ存外ぞんがいたしかあるだけ霞んかすんくる
いくらまどか駄目だめ
なかひとみ漬けつけてるよう
くしゃくしゃする
焦心しょうしんたくなる
かん起るおこる
奮興烈しくはげしくなる
そう身体しんたい思うおもうよう利かりかない
自分じぶん食いくい締っしまっ両手りょうて握っにぎっ段木だんもく二三にさん揺り動かしゆりうごかし
無論むろん動きゃうごきゃない
いっそこと離しはなしちまおうかしらん
逆ささかさ落ちおちあたまからさき砕けるくだけるほう早くはやくかたついいい
むらむら死ぬしぬ起っおこっ
梯子はしごした死んしんじゃ大変たいへん飛び起きとびおきもの梯子はしご途中とちゅう来るくるきゅう太いふとい短いみじかい無分別むぶんべつ起しおこし全くまったく死ぬしぬなっ自分じぶん生涯しょうがいおけ心理しんり推移すいい現象げんしょううちもっとも記憶きおくべき事実じじつある
自分じぶん心理学しんりがくものないからこう云ういう変化へんかどう説明せつめいたら適切てきせつある知らしらないけれど心理学しんりがくものかえって実際じっさい経験けいけん乏しいとぼしいよう思うおもうから杜撰ずさんながら一応いちおう自分じぶん愚見ぐけんだけ述べのべ参考さんこうたい
アテシコあてしこしり敷いしい休息きゅうそく始めはじめから休息きゅうそくする覚悟かくごあっ
からこころ落ちつきおちつき有るある
刺激しげき少いすくない
そう云ういう状態じょうたいかべ倚りよりかかっいるその状態じょうたいなだらか進行しんこうするから自然しぜん勢いいきおいだんだん遠くとおくなる
たましい沈んしずん行くいく
こう云ういう場合ばあいおけ精神せいしん運動うんどう方向ほうこういつもきまっもの必ずかならず積極せっきょくから出立しゅったつしだい消極しょうきょく近づくちかづく径路けいろ取るとる普通ふつうある
ところその普通ふつう径路けいろ行きいき尽くしつくしもうこれどんつめ云ういう間際まぎわなるたましい割れわれよう所作しょさする
だいいち順風じゅんぷう上げるあげる勢いいきおいこのどん底どんぞこまで流れ込んながれこんしまう
するそれぎり死ぬしぬ
なけれ大切たいせつ手前てまえまで行っいっきゅう反対はんたい方角ほうがく飛び出しとびだしくる
消極しょうきょく向いむかい進んすすんもの突如とつじょ逆さまさかさま積極せっきょくあたま戻るもどる
するいのちたちまち確実かくじつなる
自分じぶん梯子はしごした経験けいけんこのだい当るあたる
から近づきちかづきながら好いよい心持こころもち三途さんずこちら側こちらがわまで行っいっもの順路じゅんろてくてく引き返すひきかえす手数てすう省いはぶいきゅう娑婆しゃば真中まなか出現しゅつげんある
自分じぶんこれ転じてんじかつ帰すきす経験けいけん名づけなづけいる
ところ梯子はしご中途ちゅうと全くまったくこれ反対はんたい現象げんしょう逢っあっ
自分じぶんはつさんあと追っおっ懸けかけ登らのぼらなけれならない
そのはつさんとっく見えみえなくなっしまっ
こころ焦るあせる揉めるもめる離せはなせない
自分じぶんさるより下等したとうある
情ないなさけない
苦しいくるしい
万事ばんじ痛切つうせつある
自覚じかく強度きょうどしだいしだい劇しくはげしくなるばかりある
からこの場合ばあいおけ精神せいしん運動うんどう方向ほうこう消極しょうきょくより積極せっきょく向っむかっ登り詰めるのぼりつめる状態じょうたいある
さてその状態じょうたいいつまで進行しんこう奮興極度きょくど達するたっするやはりよう作用さよう出るでるわけとくに面白いおもしろい思うおもう