道草

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その二度目の妻が病気の時、彼は大して心配の様子もなく能く出歩いた。病症が悪阻だから大丈夫という安心もあるらしく見えたが、容体が険悪になって後も、彼は依然としてその態度を改める様子がなかったので、人はそれを気に入らない妻に対する仕打とも解釈した。健三もあるいはそうだろうと思った。

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さん度目どめつま迎えるむかえるかれ自分じぶんから望みのぞみおんな指名しめいちち許諾きょだく求めもとめ
しかしおとうと一言ひとこと相談そうだんなかっ
それためわれ強いつよい健三けんぞうあに対するたいする不平ふへいつみない義姉ぎしほうまで影響えいきょう
かれ教育きょういく身分みぶんないひと自分じぶんあね呼ぶよぶいや主張しゅちょう弱いよわいあに苦しめくるしめ
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習俗しゅうぞく重んずるおもんずるため学問がくもんよう悪いわるい結果けっか陥っおちいっ自らみずから知らしらなかっかれとかく自分じぶん不見識ふけんしき認めみとめ見識けんしき誇りほこりたがるへいあっ
かれ慚愧ざんきもっ当時とうじ自分じぶん回顧かいこ
送籍そうせきがん紛れ込んまぎれこんいるならそれ返しかえしするから持っもっ行っいったら好いよいでしょういいえ写しうつしからぼく要らいらない あに紅白こうはくいと触れふれなかっ
健三けんぞうふとその日附ひつき知りしりたくなっ
一体いったい何時頃いつごろでしそれ区役所くやくしょ出しだしもう古いふるいこと あにこれだけいっぎりあっ
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最初さいしょかえし失敗っしっぱいっ最後さいごやっと自分じぶん入っはいっおんな一所いっしょなっむかし忘れるわすれるほどかれ耄碌もうろくなかっ
同時どうじそれくち出すだすほど若くわかくなかっ
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それ喜代子きよこいうかれ長女ちょうじょ出産しゅっさんとどけ下書したがきあっ
みぎもの本月ほんげつ二十三にじゅうさん午前ごぜん十一じゅういち五十ごじゅうぶん出生しゅっしょう致しいたしこういう文句もんく本月ほんげつ二十三にじゅうさんだけぼういん懸けかけ消しけしあるうえむし食っしょくっ不規則ふきそくせん筋違すじかい入っはいっ
これ父さんちちさん手蹟しゅせきねえ かれ
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