虞美人草

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十七

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小野おの浅井あさいはしまで
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二人ふたり断橋だんきょううえまで留っとめっ
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藤尾ふじお嫌わいやわ黙っだまってるほういいうん黙っだまっいる藤尾ふじおきみよう人格じんかく解らわからないあさはか跳ね返りはねかえりもの小野おのやっしまえこの通りとおりあたまでき 宗近むねちかきみ節太ふしふとしむねから抜いぬい刈りがりたてあたま天辺てっぺんとん敲いたたい
甲野こうのさん眼尻めじりわらいなみあるなき寄せよせ重々しくおもおもしく首肯いうなずい
あとから云ういう
あたまできれ藤尾ふじおなんぞ要らいらないだろう 宗近むねちかきみ軽くかるくふん云っいっのみある
それようやく安心あんしん甲野こうのさんくつろい片足かたあし上げあげ残るのこる膝頭ひざがしらうえ載せるのせる
宗近むねちかきみ巻煙草まきたばこ燻らしくゆらし始めはじめ
吹くふくけむりなかからこれから独語どくごよう云ういう
これからぼくこれから甲野こうのさん独語どくごよう答えこたえ
きみこれからどうこれから宗近むねちかきみ煙草たばこけむり押し開いおしひらい元気げんきづいかおきん
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甲野こうのさん尋常じんじょう調子ちょうし落ちつきおちつき払っはらっこたえする
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