こころ

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わたくしさん度目どめ帰国きこくそれからまたいちねん経っきょうっなつ取付とりつけでしわたくしいつ学年がくねん試験しけん済むすむ待ちまちかね東京とうきょう逃げにげましわたくし故郷こきょうそれほど懐かしかっなつかしかっからですあなた覚えおぼえあるでしょう生れうまれところ空気くうきいろ違いちがいます土地とち匂いにおい格別かくべつですちちはは記憶きおく漂っただよっますいちねんうちななはちつきそのなか包まつつまあな入っはいっへびよう凝とじっといるわたくし取っとっなんより温かいあたたかい好いよい心持こころもちだっです 単純たんじゅんわたくし従妹じゅうまい結婚けっこん問題もんだいついさほどあたま痛めるいためる必要ひつようない思っおもっましいやもの断ることわる断っことわっさえしまえあとなん残らのこらないわたくしこう信じしんじですから叔父おじ希望きぼう通りとおり意志いし曲げまげなかっかかわらわたくしむしろ平気へいきでし過去かこいちねんいまだかつてそんなこと屈托くったく覚えおぼえなくそう変らかわら元気げんきくに帰っかえっです ところ帰っかえっ見るみる叔父おじ態度たいど違っちがっますもとよう好いよいかおわたくし自分じぶんふところ抱こういだこうませそれ鷹揚おうよう育っそだっわたくし帰っかえっよん付かつかましただなん機会きかいふとへん思い出しおもいだしですするみょう叔父おじばかりないです叔母おばみょうです従妹じゅうまいみょうです中学校ちゅうがっこうこれから東京とうきょう高等こうとう商業しょうぎょうはいるつもりいっ手紙てがみその様子ようす聞き合せききあわせたり叔父おじ男の子おとこのこまでみょうです わたくし性分しょうぶん考えかんがえられなくなりましどうわたくし心持こころもちこう変っかわっだろういやどう向うむこうこう変っかわっだろうわたくし突然とつぜん死んしんちちはは鈍いにぶいわたくし洗っあらっきゅう世の中よのなか判然はんぜん見えるみえるようくれない疑いうたがいましわたくしちちははこの世このよなくなっあと同じおなじようわたくし愛しあいしくれるものどここころおく信じしんじですもっともそのころわたくし決してけっして暗いくらいしつありませでししかし先祖せんぞから譲らゆずら迷信めいしん塊りかたまり強いつよいちからわたくしなか潜んひそんですいま潜んひそんいるでしょう わたくしたった一人ひとりやま行っいっ父母ふぼはかまえ跪きひざまずきましはん哀悼あいとう意味いみはん感謝かんしゃ心持こころもち跪いひざまずいですそうわたくし未来みらい幸福こうふくこの冷たいつめたいいしした横たわるよこたわるかれまだ握らにぎらいるよう気分きぶんわたくし運命うんめい守るまもるべくかれ祈りいのりましあなた笑うわらうしれないわたくし笑わわらわ仕方しかたない思いおもいますしかしわたくしそう人間にんげんだっです わたくし世界せかいてのひら翻すひるがえすよう変りかわりましもっともこれわたくし取っとっ始めてはじめて経験けいけんなかっですわたくし十六じゅうろくななでしたろう始めはじめ世の中よのなか美しいうつくしいものあるいう事実じじつ発見はっけん一度いちどはっと驚きおどろきましなんへん自分じぶん疑っうたがっなんへん自分じぶん擦りすりましそうこころなかああ美しいうつくしい叫びさけびまし十六じゅうろくなないえおとこおんなぞくいう色気いろけ付くつくころです色気いろけ付いついわたくし世の中よのなかある美しいうつくしいもの代表者だいひょうしゃ始めはじめおんな見るみることできです今までいままでその存在そんざい少しすこし付かつかなかっ異性いせい対したいし盲目もうもく忽ちたちまち開いひらいですそれ以来いらいわたくし天地てんち全くまったく新しいあたらしいものなりまし わたくし叔父おじ態度たいど心づいこころづい全くまったくこれ同じおなじでしょう俄然がぜん心づいこころづいですなん予感よかん準備じゅんびなく不意ふいです不意ふいかれかれ家族かぞく今までいままでまるで別物べつものようわたくし映っうつっですわたくし驚きおどろきましそうこのままおい自分じぶん行先いきさきどうなる分らわからないいうなりまし
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