或阿呆の一生

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二十三 彼女

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ある広場ひろばまえ暮れくれかつて
かれややねつあるからだこの広場ひろば歩いあるい行つおこなつ
大きいおおきいビルデイングびるでいんぐいくむねかすか銀色ぎんいろ澄んすんそら窓々まど電燈でんとうきらめか
かれ道ばたみちばたあし止めとめ彼女かのじょ来るくる待つまつこと
ぶんばかりたつあと彼女かのじょなんやつれやうかれほう歩みあゆみ寄つよつ
かれかお見るみる疲れつかれ言ついつ頬笑んほおえんだり
かれとうかた並べならべながら薄明はくめい広場ひろば歩いあるい行つおこなつ
それかれとう始めはじめだつ
かれ彼女かのじょ一しよいっしよゐるためなん捨てすて善いよい気もちきもちだつ
かれとう自動車じどうしゃのりつたあと彼女かのじょぢつとかれかお見つめみつめあなた後悔こうかいなさらない言ついつ
かれきつぱり後悔こうかいない答へこたえへ
彼女かのじょかれそもそもあたし後悔こうかいないけれど言ついつ
彼女かのじょかおかう云ふいふつきひかりなかゐるやうだつ
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