或阿呆の一生

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五十 俘

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かれ友だちともだち一人ひとり発狂はっきょう
かれこの友だちともだちいつもある親しみしたしみ感じかんじ
それかれこの友だちともだち孤独こどく軽快けいかい仮面かめんしたある孤独こどく人一倍ひといちばいしみわかるためだつ
かれこの友だちともだち発狂はっきょうあと二三にさんこの友だちともだち訪問ほうもん
きみぼく悪鬼あくきつかゐる世紀末せいきまつ悪鬼あくき云ふいふやつねえ この友だちともだちこえひそめながらこんなことかれ話しはなしたりそれから二三にさんあとある温泉おんせん宿やど出かけるでかける途中とちゅう薔薇ばらはなさへ食つくつ云ふいふことだつ
かれこの友だちともだち入院にゅういんあといつかれこの友だちともだちぞうつたテラコツタ半身はんしんぞう思ひ出しおもひだし
それこの友だちともだち愛しあいし検察官けんさつかん作者さくしゃ半身はんしんぞうだつ
かれゴオゴリイ狂死きょうし思ひおもひなんかれとう支配しはいゐるちから感じかんじられかつ
かれすつかり疲れつかれ切つきつ揚句あげくふとラデイゲ臨終りんじゅう言葉ことば読みよみもう一度いちど神々かみがみ笑ひ声わらいごえ感じかんじ
それかみ兵卒へいそつたちおのれつかまへ来るくる云ふいふ言葉ことばだつ
かれかれ迷信めいしんかれ感傷かんしょう主義しゅぎ
しかしどう云ふいふひも肉体的にくたいてきかれ不可能ふかのう
世紀末せいきまつ悪鬼あくき実際じっさいかれ虐んさいなんゐる違ひちがひかつ
かれかみちからなか世紀せいき人々ひとびと羨しうらやまし感じかんじ
しかしかみ信ずるしんずることかみあい信ずるしんずること到底とうていかれ出来できかつ
あのコクトオさへ信じしんじかみ
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