語
NihongoPros
科学的日本語学習
語彙学習
文法学習
読解力
学習センター
或阿呆の一生
前の章
第
43
章
/
51
次の章
四十三 夜
第 43 章
文節を表示
夜
よる
は
もう
一度
いちど
迫り出し
せりだし
た
。
荒れ
あれ
模様
もよう
の
海
うみ
は
薄
うす
明り
あかり
の
中
なか
に
絶え
たえ
ず
水沫
すいまつ
を
打ち上げ
うちあげ
て
ゐ
た
。
彼
かれ
は
かう
云ふ
いふ
空
そら
の
下
した
に
彼
かれ
の
妻
つま
と
二
に
度目
どめ
の
結婚
けっこん
を
し
た
。
それ
は
彼
かれ
等
とう
に
は
歓び
よろこび
だつ
た
。
が
、
同時
どうじ
に
又
また
苦しみ
くるしみ
だつ
た
。
三
さん
人
ひと
の
子
こ
は
彼
かれ
等
とう
と
一しよ
いっしよ
に
沖
おき
の
稲妻
いなずま
を
眺め
ながめ
て
ゐ
た
。
彼
かれ
の
妻
つま
は
一人
ひとり
の
子
こ
を
抱き
いだき
、
涙
なみだ
を
こら
へ
て
ゐる
らし
かつ
た
。
「
あすこ
に
船
ふね
が
一
いち
つ
見える
みえる
ね
?
」
「
ええ
。
」
「
檣
ほばしら
の
二
に
つ
に
折れ
おれ
た
船
ふね
が
。
」
前の章
第
43
章
/
51
次の章